メーカー：CAW / MULE
全長：245 mm
銃身長：155 mm
重量：360 g
材質：ABS
装弾数：1 発（ミニモスカート専用 ※別売）


1926年、ワルサー社の技師「フリッツ・ワルサー」によって特許が取られた単発・中折れ式でシングルアクションのシグナルピストル（信号弾用拳銃）が、カンプピストルの原型となった。

1939年、第二次世界大戦に突入すると近接戦闘・対人用としてグレネードランチャーが必要となった。
進軍を始めたドイツにとって新規設計の余裕はなく、様々な火器が調査・検討された結果、既に生産されているワルサー社のシングルピストルをベースに開発が行われることになった。

ワルサー社は、スムーズボアだった従来のシグナルピストルのバレルに5本のライフリングを刻み、弾頭径約27mmの特殊な専用小型榴弾を発射できるよう改良したのだった。
射程距離は9mmパラベラムを使用するP08やP38などのオートマチックハンドガンに及ぶものではなかったが、27mm小型榴弾を発射できるということは近接戦闘において極めて有利であり、わずかワンショットで機関銃座を破壊することも可能であった。
この新型シグナルピストルは「Kampf Pistole（カンプ ピストーレ / 戦闘拳銃）」と名付けられ、生産が開始された。

カンプピストルは一般のシグナルピストルと区別しやすいよう「Z」の文字をバレル左側面に打刻、そのためカンプピストルは「Zピストル」とも呼ばれている。