メーカー:KSC
全長:380 - 590 mm(ストック展開時)
重量:約 2,120 g
装弾数:40+1発
動力源:HFC134a
●発射モード:セミ/フルオート
●ロングマガジン×2本 付属
3面レイルを装備した新鋭カテゴリーのPDWが「MP7A1」。その『IIタイプ』はタフネスかつ軽量なマグネシウム製ボルトを標準装備することで、連射時や低温時の作動性がさらに向上。
しかもロングマガジンが2本付属するという贅沢な内容で、価格は従来のままというお値打ちなパッケージです。
実銃のストック&ボルトが一体で分解する独創的なレイアウト再現や、レシーバーから覗くガスチューブに内蔵した改良型HOP機構。
HK社の公認の刻印から、本体:マガジンの重量比まで再現したリアルな存在感は圧倒的です。
【実銃より】
H&K社がFN社のP90への対抗馬として、1999年に『PDW』の名で発表した、携帯用の小型サブマシンガン。のちに『MP7』と改称され、更にトライアルを経て改良された『MP7A1』が現行の生産型となっている。非常に小柄ながら、同社のG36譲りのロータリーロックボルトとガスオペレーション機構を備える。
新世代の銃ではあるが、外観上の設計・構成は従来の短機関銃の延長上にある手堅いものであり、新機軸を満載したP90とは『社風』の違いがうかがえて面白い。
コンセプトもP90とほぼ同じで護身用や特殊部隊向けのPDWタイプの火器として後方部隊の警護・護身用のほか、航空機の乗員が敵地に不時着した際の非常用武器としても運用できる。
特徴として大型拳銃並のコンパクトさと軽量さ、そしてG11の4.7mm×33弾を元に開発した4.6mm×30弾(ただしケースレスでは無く、ボトルネック形の金属薬莢式)が挙げられる。この新型弾は、あらゆる点でP90の5.7mm×28弾と同等もしくは凌駕しているとH&K社は発表しており、アイアンサイトでも高い命中精度を期待できるが、ドットサイトを装備すれば、腕の立つ特殊部隊の隊員でなくとも、200m先にいる敵の眉間を狙うことも出来るという。また、減音器を装備した際の静粛性はMP5SD以上とのこと。
ドイツ連邦軍の狙撃手・軽機関銃手のサイドアームとして運用されているらしく、式典や展示などでそれらと共に装備されている写真が数多く見られる。また、同国のSEKやGSG9、イギリス国防省警察、イタリア軍第9空挺連隊など、ヨーロッパ各国の軍・法執行機関所属の特殊部隊で採用されており、2011年5月2日にビンラディンを襲撃、殺害した米国海軍DEVGRU(旧SEALチーム6)の隊員らがMP7A1を装備している写真が公開され、話題となった。
P90におけるファイブセブンの様に、MP7と銃弾の共用が可能な「P46」と呼ばれる拳銃が、ドイツ連邦軍向けに開発されている(開発名UCP:Ultimate Combat Pistol)。2004年には、同社製P2000の意匠が採り入れられたプロトタイプが発表されていた。だが、「拳銃の形状では適切な弾道性能は得られない」として、2009年7月開発中止となった。