メーカー:KSC
全長:201mm
重量:約825g
装弾数:25+1発
動力源:HFC134a
●SYSTEM7エンジン搭載
新エンジン「SYSTEM7」の搭載により、45口径の大型スライドが超高速のパフォーマンスをみせるUSPフルサイズの決定版。焼結金属で固めたハンマーシステムがその過激な作動を完璧に制御し、実銃のダブルコイル・バッファーシステムを特殊な分割構造を駆使して再現!また実銃通りにロックキーで作動凍結するなどメカニカルな魅力が満載です。また外観においても金型分割からマガジン細部のはてまで妥協の無いリサーチと試作修正をくり返し、USPファンの期待を裏切らない完成度を自負しております。
【実銃より】
USP(Universal Selfloading Pistol:汎用自動拳銃)は、H&K社が革新的機構にばかり目を向けて失敗した反省を活かし、自動拳銃の標準モデルを目指して1993年に開発した自動拳銃。
USPは、M1911系をはじめとする大口径モデルの好まれるアメリカ市場をかなり意識した設計となっており、以前のP7などでは強度上の問題で限界のあった.45ACP弾にも、大型化することで対応、各種レバー類もM1911系に倣った配置と操作方法にデザインしコック&ロックを可能としている。
また、ポリマーフレームを採用することで過冷却や過熱による使用者へのダメージを防ぎ、分厚い手袋をしていても扱いが容易なよう、グリップには深く彫られたチェッカリング(滑り止め)が施されている。フレーム前方には各種アタッチメントを取り付けるためのマウントレールが設置。レールの規格こそ互換性に乏しいH&K独自のものながら、USPはフレームにレールを有する自動拳銃のパイオニア的な存在と言えるだろう。
作動機構は、オーソドックスなブローニングタイプのショートリコイルで、先行のグロックなどと同様の、チャンバーブロックを排莢口に噛み合わせて閉鎖する仕組み。一方で、他社のグロック追随型のポリマーフレームピストルとは異なり、トリガーはシングルアクション兼用のコンベンショナル・ダブルアクションとされ、汎用性(Universal)を謳うだけあって、コントロールレバーの操作仕様等が異なる10種類近いメカニズムバリエーションが用意され、使用者が好みや用途に応じて選択できるようになっている。
ドイツ連邦軍では1995年からUSP9が「P8」という名称で、またドイツの連邦警察や各州・特別行政都市の警察では私服警官向けにUSP コンパクトが「P10」の名称で制式採用されている。ちなみにP8と民間型USPとではコントロールレバーの操作が異なる。USPはレバーを上げてセイフティON、下げてOFFとM1911系と同様だが、P8は逆となっている。これはP8以前に採用されていたP1に倣ったものだ。レバーを下げ切ることでデコッキングされる点のみ両者とも同様である。
さらにドイツ軍では、特殊部隊向けにUSP タクティカルの.45ACPモデルをP12の制式名で少数採用している。これは.45ACPが亜音速で弾頭重量が大きいことから、サプレッサーとの相性が良いところを買われたものである。
因みに、日本警察の特殊部隊であるSATの訓練映像の中でUSPを使用している隊員がいたことから、陸上自衛隊の特殊部隊である特殊作戦群、海上保安庁の特殊部隊であるSSTといった部隊でも使用されているのではないかと言われている。