メーカー:東京マルイ
全長:803 mm
銃身長:300 mm
重量:3,410 g(空マガジン、バッテリー含む)
装弾数:60 発
コネクター:ラージ(変換コネクター付)
動力源:ニッケル水素 8.4V ミニSバッテリー ※別売
(ストック内収納)
●可変ホップアップシステム 搭載
●フルオート(連発)/ セミオート(単発)切替式
第二次大戦の最前線を戦い抜いたアメリカの名銃
第二次大戦という20世紀最大の事件で重用されたトンプソンM1A1は、まさに歴史そのもの。この銃に寄せるファンの期待をうけとめ、東京マルイではエアソフトガンというホビーのあり方をイチから見直しながら製品化を進めました。
リアルなディテールとともにトンプソンM1A1がもつ「重み」をユーザーに感じてもらうため、無可動実銃を採寸・研究。独特の形状を再現するための素材の見直しや、メカBOXの新規設計、そして当時を彷彿させるパッケージデザインまでをふくめた総合的な取り組みから、ついに電動ガン・トンプソンM1A1が生まれたのです。
《主な特徴》
■剛性と重厚感:ライフリングが刻まれたアウターバレルやアッパーフレームにダイカスト素材を採用。黒染めされた金属パーツが本物の重厚感を感じさせると同時に、エアソフトガンとしての剛性も高めています。また、ハンドガードとストックにはリアルな木目仕上げを施し、トンプソンM1A1のしぶみを演出します。
■独特の操作性を再現:マガジンの脱着や、セレクターとセフティのレバー操作、そして各部の可動ギミックや曲線を描くストック後部のバットプレートなど、構えて操作することで現代のモデルとは異なるユニークな使用感を楽めます。
■簡単にホップを調整:ダイヤルを回すだけでホップのかかり具合を調整可能。ホップダイヤルにはエジェクションポート、またはマガジンを外した内側からすぐにアクセスできます。
■調整可能なリアサイト:中央の穴でねらうピープタイプのリアサイトは、手動で上下左右の調整が可能です。
■プレス仕上げのリアルなマガジン:装弾数60発、本物同様のスチールプレス製のアウターケースを採用したマガジンが付属します。
【実銃より】
ジョン・タリアフェロー・トンプソン(John Taliaferro Thompson)の立ち上げた、オートオードナンス(Auto-Ordnance)社が開発した短機関銃。サブマシンガン(Submachine Gun)という呼称を定着させた銃であるとともに、この呼称を用いた初めての銃でもある。
最初に量産されたモデルは、1921年に開発されコルト社で委託生産されていたM1921である。軍用として売り出すも、非常に高価な上、射程の短さなど欠点ばかりが取り沙汰され、採用には至らなかった。かくして大量の在庫を抱えてしまったオートオードナンス社は、M1921をセミオート限定に改修し、「M1927」として民間向けに発売した。映画等でよく登場する50発入りのドラムマガジンを装備した銃はこれである。
フルオートへの改造が容易であることから当時シカゴマフィアの間で絶大な人気を誇り、地元警察やFBIにも採用され、独特の発射音から「シカゴタイプライター」「シカゴピアノ」とよばれた。しかし、M1927が非常に高価であることには変わりなく、望んで入手できるのは、当時莫大な富を築いていたマフィアや、警察などの公的機関くらいであった。悪名ばかりが高まって、販売数自体はふるわないのが実情であった。
第二次世界大戦が勃発し、ヨーロッパ各国はドイツ軍が装備するMP38,MP40短機関銃などに対抗するべく以前からM1928を欲していたが、全く生産が追いつかない状態であった。M1928は構造が複雑で大量生産には不向きであり、軍用としては信頼性も低かった。そこでサベージ社の技術陣が構造を単純化。ディレードブローバックからストレートブローバックに変更し、グリップや放熱フィンを省略。こうして1942年にアメリカ軍に制式採用されたのがトンプソンM1短機関銃である。同年にはボルトヘッドのピンを固定にするなど更なる簡略化を施したM1A1となっている。これらの努力が功を奏し、M1928A1では209ドルだった単価は、M1A1では4分の1以下の49ドルまで抑えられた。しかし削り出し加工を基本としたトンプソンではこれ以上のコストダウンは難しく、アメリカ軍はさらに生産性の高いM3グリースガンの開発を進めることとなる。