メーカー:東京マルイ
全長:504 mm
銃身長:247 mm
重量:2,200 g(空マガジン、バッテリー含む)
装弾数:68 発
コネクター:ミニ
動力源:ニッケル水素 8.4V ミニSバッテリー ※別売
(ストック内収納)
●可変ホップアップシステム 搭載
●フルオート(連発)/ セミオート(単発)切替式
NATOのPDWプロジェクトから生まれた新カテゴリーウェポン
ヴァイオリンとよばれるユニークな形をしたP90。ストックと一体化したグリップ形状や本体上面に位置するマガジンなど、コンパクトにまとまったデザインを電動ガンで限りなくリアルにモデルアップしました。
ダミーのカートリッジ(弾薬)がすけるマガジンの上には本格的なドットサイトを設置。簡単にバレルごとサイトレシーバー(土台)を取り外すことができ、本物同様のテイクダウン(メンテナンスのための分解)も再現しています。
電動ガンP-90を実際に構えてみれば、人間工学を取り入れたというフォルムが生み出す安定感を実感することができるでしょう。
《主な特徴》
■本格的エレクトロ・ドットサイト:ドットの明るさを2段階に切り替えられる専用のドットサイトを標準装備。夜間や昼間、屋内、屋外を問わずに精度の高いサイティングが行なえます。
■独特な構造を再現:グリップ一体型のストックに覆われた機関部と、ドットサイトとユニット化したバレル、そしてマガジンの3つに分解可能。本物と同じテイクダウンを再現しました。
■サイドマウントレイル装備:ドットサイトを支えるサイトレシーバーの右側面にマウントレイルを設置。20mm幅のレイルに対応したフラッシュライトなどを取り付けることができます。
■リアルなセレクター機構:トリガーを引く指でそのままセレクターを操作でき、構えをくずさずに発射モードを切替えることができます。また、セレクターがフルオート位置にあれば、トリガーを引く長さでもセミオートとフルオートの切替えが可能です。
■人間工学にもとづくフォルム:トリガーガードをフォアグリップのようににぎりこむことで、構えた時の安定感がアップ。全ての操作を最低限の動作で行なえるほか、射手のシルエットを小さくみせる工夫ももりこまれています。
■リアルなシースルーマガジン:装弾数68発、内部に5.7mm×28弾のダミーカートリッジがならぶ半透明のマガジンが付属します。
【実銃より】
1980年代、ボディアーマーの普及と高性能化により、軍の後方部隊が持つ護身用火器(拳銃、短機関銃)の威力不足がささやかれ始めた。しかし貫通力に優れる突撃銃では、何かとかさばるため携行は難しい。そこでアメリカ軍は『拳銃弾より貫通力に優れ、突撃銃より取り回しの良い銃』の製作を各社に依頼。当時APDWと呼ばれたこの要望に対して、FN社が1987年に要求仕様を満たした銃を開発した。それがPROJECT-90こと「P90」である。
P90は幾つもの画期的な特徴を備えている。銃本体はプラスチックを多用したブルパップ形状だが、銃下面に排莢口を設けることで射手の利き手を選ばず、左右臨機応変に構えなおすことを可能にしている。マガジンは特異な形態で装填には慣れが必要なものの、50発というハイキャパシティながら、レシーバー上部に銃身と平行に配することで、本体から大きく張り出すことなくコンパクトにまとめられている。弾丸は横向きに複列装弾されているが、マガジン内のらせん状のスロープで90度回転させることで本体薬室に送弾する。セイフティ兼セレクターはトリガー下部に設けられ、グリップから手を離すことなく操作可能なうえ、トリガーの絞り加減でもセミ/フルの切り替えができる。
さらに、P90は新規開発したSS90(後にファイブセブンと弾の共通化をはかったSS190)弾を採用している。この弾はライフル弾を短小化したようなボトルネック形状をしており、サイズこそ拳銃弾並だが貫通力に優れる。さらに人体などの柔らかい物体に命中すると、弾が横転して衝撃を物体に最大限伝えようとする性質が有るためストッピングパワーも優れ、拳銃/ライフル弾両方の利点を兼ね揃えたものとなっている。
1996年にペルーで発生した日本大使館占拠事件において、ペルー軍、警察の突入部隊の一部がP90を使用していた事で知名度も高まり、室内戦闘が多い特殊部隊用の火器としても注目されている。
従来のバリエーションとしては、光学サイトを廃してピカティニーレールを増設したP90TR(Triple-Rail)とP90Tacticalが存在する。またバレル下部の張り出しにレーザーポインターを内蔵したモデルも存在する。