メーカー:東京マルイ
全長:216 mm
銃身長:106 mm
重量:740 g(空のマガジンを装着した場合)
装弾数:26 + 1 発(1発は本体に装填した場合)
動力源:HFC134a
固定ホップアップシステム 搭載
セミオート(単発)発射のみ
イタリアの名門ベレッタ社が生んだ、米軍制式採用ハンドガン
長年アメリカ軍の制式採用ハンドガンとして活躍し続け、日本でも絶大な人気を誇るM92F。東京マルイでは、ダブル/シングルアクション作動をはじめ、利き手を選ばないアンビタイプのセフティ、左右入れ替えの可能なマガジンキャッチなど、M92Fの特徴を忠実に再現。価格、性能、リアリズム全ての面で妥協のないガスブローバックモデルとしてラインナップしました。
《主な特徴》
- ●リアルなフォルム:イタリア・ベレッタ社による美しいフォルムを、実銃から採寸することで細部までリアルに再現しています。
- ●ホンモノ同様の作動を再現:ハンマーを手動で起こして発射するシングルアクションと、トリガーを引くだけでハンマーを起こして発射するダブルアクション、2通りの発射方式を楽しめます。
- ●アンビデクストラウス・セフティ:スライドの両側面に設置したセフティは、ハンマーを起こした状態でのロックが可能。セフティ解除からすばやい発射が可能です。
- ●迫力のブローバック:発射と同時にスライドが勢いよく後退し、見た目の迫力と発射時の強烈な反動をリアルに再現したモデルです。
- ●ダイカスト製マガジン:装弾数26発、冷えに強いダイカスト製のマガジンが付属しています。
【実銃より】
ベレッタ92は、イタリアのベレッタ社が同社M1951をベースに、1975年に開発した自動拳銃である。なお、慣例的に名称の頭につけられる"M"は、実際の製品名には使われない。"Model 92"の表記はあっても、"M92"は略称としても使われず、ナンバーのみの"92"が正しい名称表記である。
装弾数が15発と豊富で操作性も高く、ベレッタ製自動拳銃の特徴である上部が大きく切り欠かれたスライドは、軽量で射撃時の反動が比較的少ないうえ、排莢口が大きくなるため排莢不良も起こり難い。そして幾多の実戦経験と実績に加え、メディアへの露出が高いことから、現在、世界で最も信頼性が高く、知名度が高い拳銃として知られている。
ベレッタ92の評価を決定付けたのが、アメリカ軍で1978年より開始されたM1911A1に替わる次期制式拳銃トライアルである。本トライアルに参加した92は作動不良の少なさと価格の安さが評価され、SIG SAUER P226を含む多くの対抗馬を抑え、1985年に『M9』の名前で制式採用された。こちらは"M"を含めて制式名称である。
このアメリカ軍制式となった意味は大きく、イタリア軍やカラビニエリ(Carabinieri:《伊》国家憲兵)が92Fや92SB、フランス陸軍が92G(PAMAS G1)、韓国軍が陸軍特殊部隊用として92FSを採用している。また、アメリカ軍採用以前よりライセンスを取得していたタウルス社でも、(ライセンスの関係から)旧型モデルをベースとした独自モデルを生産しているほか、南アフリカ、台湾などのデッドコピーも含めると生産・採用国は数知れない。
しかし、アメリカ軍の採用直後、射撃中にスライドが破断し破損したスライドが後方に飛び出して射手が負傷する事故が数度起きている。
原因には設計上の欠陥や強装弾(通常より火薬量が多い弾丸)の連続使用による酷使などが疑われたが、調査の結果判明したことは、製造ロットの不具合によるスライドの強度不足だった。このため92の評価が下落した時期があったが、これは製造工程の見直しと、事故対応した92FSに更新し直すことで決着している。
ちなみに92Fと92FSとでは外観の違いはほとんど無い。僅かな違いは、Fではフレームのダストカバーが、スライドのレールと平行な、まっすぐな形状だったのに対し、FSでは僅かにスロープが設けられた点。あとはスライドの刻印と、初期のFのグリップパネルが光沢仕上げであったのに対し、FS以降はマット仕上げになっていることくらいである。一方、米軍採用のM9については、F仕様とFS仕様のモデルとで外観上の差異は無い。
近年では登場から30年が経過し、流行であるデザインやコンパクト化、ポリマーフレーム化は構造上、対応が困難であるため、他の拳銃に押され気味である。そのためベレッタ社は、92の改良型である90-Twoや、再設計型のPx4などの後継銃を投入し他社に対抗しているが、アメリカ軍制式である以上、ベレッタ92の王座は、まだまだ揺るぎそうにない。
M9A1は、アメリカ海兵隊からの要請による改良モデルです。ダストカバー部にピカティニーレール、3ホワイトダット、グリップ前後に滑り止め用のチェッカリンングを追加しトリガーガードの前方が直角になっている(若干の段差あり)。ハイグリップし易いように、バックストラップ上部が僅かにくぼんでおり、マガジン挿入口に傾斜加工を施している。