メーカー:東京マルイ
全長:196 mm
銃身長:97 mm
重量:741 g(空のマガジンを装着した場合)
装弾数:25 + 1 発(1発は本体に装填した場合)
動力源:HFC134a
●可変ホップアップシステム 搭載
●デコッキングシステム搭載
●セミオート(単発)発射のみ
人間工学に基づいたP226改良モデル
≪主な特徴≫
- ●「E2」がスタンプされたスライド:「E2」の白いスタンプは、このモデルの特徴のひとつです。スライドとフレームにはそれぞれ異なる表面処理を行い、質感の差を表現しています。
- ●エルゴノミクス・ポリマーグリップ:人間工学に基づいて再デザインされたグリップを再現。手が小さくても握りやすく、表面のシボ(凹凸)が汗や泥に対するすべり止め効果を発揮します。
- ●ショートタイプトリガー:続けて発射する際に、引ききったトリガーを戻す距離(トリガーストローク)が通常の約40%で済むため、とても連射がしやすくなっています。
- ●SA&DAハンマー機構:ハンマーをコッキングしてから発射するシングルアクション、そしてトリガーを引くだけで発射できるダブルアクションのどちらにも対応しています。
- ●デコッキング・システム:デコッキングレバーを下げることで、ハンマーをフルコック(発射できる状態)からハーフコック(発射できない状態)に戻すことができます。
- ●迫力のブローバック:発射と同時にスライドが勢いよく後退し、見た目の迫力と発射時の強烈な反動をリアルに再現したモデルです。
- ●ダイカスト製マガジン:装弾数25発、冷えに強いダイカスト製のマガジンが付属しています。
【実銃より】
P210の後継として開発したP220が好評だったため、1980年にその改良型として、開発された自動拳銃。P22xシリーズの中核をなすフラッグシップモデル。
P220と外見的に大きな差異は見られないが、弾倉をダブルカラム化して装弾数を増加させるなど細部の修正が行い、長時間、水や泥の中に浸けた後でも確実に作動するほど堅牢であり、耐久性は非常に高くなっている。
1980年代に行われた米軍のM1911に次ぐ制式拳銃の選定では、提示価格の差でベレッタM92Fに敗北する(マニュアルセフティを装備していない点がネックだったとも言われている)。しかしトライアルそのものには合格し、その高い性能が評価されたため、後に士官用や特殊部隊用として導入されることとなる。
米海軍SEALがMk24及びMk25の名称で使用しているほか、本家本元であるドイツのGSG9、英国のSAS、スペインのGEO(国家警察特殊作戦グループ)などの軍や警察の特殊部隊にかなりの数が配備されている。NYPD(ニューヨーク市警察)にいたっては警官が支給される拳銃を選択する際、それまでのベレッタM92FSやグロック17以外の選択肢として、このP226を提示するようにもなった。
また日本のSATでも採用されているようで、警察庁がマスコミ向けに公開したSATの訓練シーンでは、MP5からこの銃に瞬時に持ち替えて発砲する隊員の姿を確認されている。ただ予算の関係上、数は決して多くはないようで、地方のSATは採用していないようだ。
市場における販売価格は高めだが、官給品に満足しない一部のSWAT隊員や軍特殊部隊の隊員は、私費を投じてこの銃を購入することもあるらしい。
現行のモデルは、トリガーアクション、バレル長、フレーム素材、装弾数、アジャスタブルサイトの有無などの違いから、「X-FIVE」や「XPRESS」などの明確なモデル分けが幾つも存在する。これに口径の違いやカラーリングなどの差を加えると、P226だけで数十種類にも及ぶシリーズとなる。
また現在のトレンドであるアクセサリーレールについては、これをあらかじめ装備したモデルや、オプションでその有無を選択可能なものなど、モデルによって様々となっている。
2012年現在はラインナップの再編が行われ、2010年に発表されたP226 E2がP226シリーズの標準モデルとなっている。名称も"E2"が省かれ、単に"P226"となっている。