メーカー:東京マルイ
全長:1,127 mm(ショルダーレスト収納時)
銃身長:500 mm
重量:3,850 g(空マガジン装着、バッテリー含まず)
装弾数:70 発
コネクター:ラージ(変換コネクター付)
動力源:ニッケル水素 8.4V ミニSバッテリー ※別売
(ストック内収納)
●可変ホップアップシステム 搭載
●フルオート(連発)/ セミオート(単発)切替式
時代の要求により、半世紀を経て再び表舞台へ立ったU.S.ライフル
無可動実銃からの採寸や数度にわたる海外取材を行い、究極のリアリティを追求した電動ガンM14。
多くのストックバリエーションが存在する中から、伝統的な木製ストックを再現したウッドタイプストック・バージョンと、現用のグラスファイバーストックを再現したファイバータイプO.D.ストック・バージョンをチョイス。
実際に金属素材を採用しているパーツにはアルミやダイカスト素材を用い、各可動部のギミックも最大限に再現した味わいぶかいモデルとなっています。
≪主な特徴≫
■ウッドタイプストックモデル:開発当時の伝統的な軍用ライフルのスタイルが美しい木目調のウッドタイプストックをモデルアップ。
■各部に金属製パーツを採用:アルミ製の一体型アウターバレルをはじめ各部パーツに金属素材を使用し、剛性と重厚感をアップ。さらに、ハンドガードは本物から採寸を行なっています。
■リアルな可動ギミック:回転しながらフルストロークで後退するボルトを再現。心地いい金属音が雰囲気を盛り上げます。また、トリガー前に配したセフティレバーやショルダーレスト&バットプレートには本物同様の機能も付加。リアサイトはダイヤルで左右上下に調整可能なフルアジャスタブルタイプです。
■テイクダウンを再現:トリガーガード部分を取り外し、バレル&レシーバー部とストック部の3つに分割が可能です。
■各種マズルオプションに対応:フラッシュハイダーを取り外せば、サイレンサーなど14mm逆ネジ仕様のマズルオプションを取り付けることができます。
■プレス仕上げのリアルなマガジン:装弾数70発、本物同様のスチールプレス製のアウターケースを採用したマガジンが付属します。
【実銃より】
1957年にアメリカ陸軍に制式採用され、国営のスプリングフィールド造兵廠で製造された自動小銃。
第二次大戦後、アメリカ軍は旧式化したM1ガーランドに代わる歩兵銃の開発に乗り出し、そこでM1ガーランドをベースにフルオート機能と多弾装の着脱式マガジン、そして新型弾である7.62mm×51(7.62mmNATO)弾を採用したのが、この「M14」である。
M14は7.62mm×51弾による高いストッピングパワーと長い射程を持っていたが、その反面一発一発の反動が強く、曲銃床であったことからフルオート射撃の制御が困難だった。
その問題が表面化したのは1960年代のベトナム戦争で国土の大半がジャングルのベトナムでは、M14の長銃身は取り回しが悪く、視界が遮られて長射程も意味をなさず、近接戦闘に非常に不向きであり高温多湿の気候が木製ストックの著しい変形を招くこともあった。これに慌てたアメリカ軍は、高速小口径弾用の銃として開発中だったAR15を「M16」として急遽制式採用する事となる。交換されたM14の多くはモスボール処理されて倉庫行きとなり、一部は中南米の国にタダ同然の値段で払い下げられた。
そんなこんなで、アメリカは戦争の真っ最中に主力火器および制式弾を変更する大失態を世にさらし、M14は『アメリカ軍史上最悪の制式銃』の烙印を押される結果となった。
M14は確かにベトナムでの主力火器としては適さなかったものの、特殊部隊の隊員や古参の兵士たちの中には、その威力や扱いなれたデザイン故、M14を手放さなかった者が少なくなかった。また、狙撃用に改修されたM21は、アメリカ陸軍の制式狙撃銃として長らく現役で使われている。