メーカー:KSC
全長:206 mm
重量:715 g
材質:ABS
装弾数:23+1 発
動力源:HFC134a
●発射モード:セミオート
スチールフレームのモダンオートの最高峰と称されるCz75のなかでも、初代モデルは「ショートレイル」の愛称でプレミアムとなっているコンバットオートです。
KSCは複数の「ショートレイル」を海外取材して細部まで忠実にモデルアップ。
そのリアリティを損なわず、大口径15mmシリンダーのシステム7エンジンを搭載しました。
速射にも確実に追従するレスポンスの良さに加え、精密チェンバーによる優れた集弾性能を実現。
実銃のイメージそのままの上質なフィーリングをお楽しみください。
【実銃より】
1975年に旧チェコスロバキアの国営銃器工場が開発した自動拳銃。「CZ」の名は、Česká Zbrojovka/チェスカー・ゾブロヨフカ(チェコスロバキア国営銃器工廠)の頭文字。
実戦向きなコック&ロック可能なセイフティや、命中精度の高さもさる事ながら、人間工学を考慮したグリップは『まるで手に吸い付くよう』と評された。特にアメリカでは、シューティング競技の権威ジェフ・クーパーが本銃に「(もしこれが.45 ACPであったなら)世界最高のコンバットオートである」と高い評価を与えた事で、世界有数の名銃として人気が上昇した。
CZ75の前期モデルは、非常に硬いスチールからの削り出しによる、高精度な作りであり、旧共産圏の銃であるため西側での流通量が少なかったことや仕上げの美しさから、現在もコレクターの間では高値で取り引きされている。
ただ、後期型と比べて特段優れているわけではないとも言われている。硬い素材はいっぽうで弾性に欠け、スライド前部が薄くクリアランスもタイトだったため、衝撃による僅かな歪みも復元されにくく、塵芥の侵入で作動に不具合を起こす問題があった。
また削り出し加工ゆえの生産効率の低さもあって、後期モデルからは生産性の高いロストワックス製法(インベスティメントキャスト)が採り入れられた。さらにフレームは噛み合わせが前方に延長され、ハンマーにハーフコックポジションが追加された。
しかし、生産の省力化によって仕上げが荒れたことから、後期モデルはマニアの間では評価を落としてしまっている。ただ、一般市場での反応は上々だったようで、CZ社は民営化後も後期モデルを基本に現行モデルを開発している。後期モデルは鉄の品質が落とされたため、強度を保つためにフレームが延長されたという説もあるが、真偽は怪しい。
また、前述のようにオリジナルが西側(特にアメリカ)で入手困難だった一方、当時のCZ社が海外でのパテントを取得していなかったことから、クローンないしコピーが世界のあちこちで作られることとなった。これは、CZ75の設計が、技術流出を防ぐ理由から当時のチェコスロバキアで軍事機密に指定されたことによる。パテント取得のため海外当局に技術詳細の提出をしようにも、軍事機密であるという理由で出来なかったのだ。しかし、そもそもCZ75は輸出を前提とした商品であったため、製品そのものは海外で流通していたのだから、あまりに本末転倒な対応であった。
結果として、流通したCZ75を元に、イタリアのタンフォリオ、スイスのスフィンクス AT2000、中国のNZ75、イスラエルのジェリコ、トルコのキリンクM2000など、種類も品質も様々だが、1911に次ぐといわれるほどの派生型が誕生した。軍・政府機関向けに採用されているものも少なくない。何かと話題の北朝鮮でも、本銃のデッドコピーである白頭山拳銃を、それまでのハイパワーに替わる北朝鮮人民軍の制式拳銃として採用したと言われている。
チェコの自由化後はCZ社もアメリカはじめ西側市場に本格進出し、多数のバリエーションを発売しており、CZ75クローンは自動拳銃の一大グループに成長した。なお、その名の通り10mmAuto弾を使用することで知られる“ブレンテン(BREN TEN)”は、本銃をベースにジェフ・クーパー自身が設計したものである。
Z75を元に、イタリアのタンフォリオ、スイスのスフィンクス AT2000、中国のNZ75、イスラエルのジェリコ、トルコのキリンクM2000など、種類も品質も様々だが、1911に次ぐといわれるほどの派生型が誕生した。軍・政府機関向けに採用されているものも少なくない。何かと話題の北朝鮮でも、本銃のデッドコピーである白頭山拳銃を、それまでのハイパワーに替わる北朝鮮人民軍の制式拳銃として採用したと言われている。